梅の成分にコロナ感染阻害効果！

梅ポリフェノールが新型コロナウイルスに、 対して阻害効果を持つことが明らかに！

大阪医科薬科大学　と　紀州田辺うめ振興協議会（田辺市・ＪＡ紀南）との受託研究に おいて、梅ポリフェノールが新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）に対して阻害効果を 持つことを明らかにしたと発表しました。

梅ポリフェノールには、抗インフルエンザウイルス作用があることは、既に証明されており、 協議会は新型コロナにも何らかの効果があるのではと考え、 ウイルス学で実績のある大阪医科薬科大学（大阪府高槻市）に研究を依頼しました。 医学部の中野隆史教授と鈴木陽一講師らの研究グループが、昨年２月から１年かけ、 二つの試験でコロナウイルスに対する阻害効果を明らかにしたそうです。

試験で最大98％の新型コロナウイルスが減少！！

①消毒作用を調べる不活化試験

ウイルスの溶液と梅ポリフェノール溶液を混合し、殺ウイルス（消毒）作用を 調べる不活性化試験。
３日後に感染性のあるウイルスがどのくらい残っているかを測定したところ、濃 度０・０１％の梅ポリフェノールで感染性が９８％以上減少した。

②治療薬の可能性を探る増殖抑制試験

ウイルスを細胞に感染させた後、梅ポリフェノールを細胞培養液に添加して、 ウイルスが増殖するかどうかを調べたところ梅ポリフェノールでウイルスの増殖率が６５％以上減少した。

梅ポリフェノールとは?

梅干し製造時の副産物である梅酢から抽出できます。
この「梅酢」に含まれる梅ポリフェノールは、インフルエンザの増殖を抑制し 感染力をなくす作用があることも発表されています。 （※2013年度、紀州田辺うめ振興協議会発表）
１６年度には抗ウイルス活性を備えた医薬品作成の特許も取得されています。 除菌スプレーやうがい薬で、実際に梅ポリフェノールを使用した商品が発売 されています。

試験で実証された！梅は健康にいいという事！

「梅はその日の難逃れ」と言うことわざがあるように、梅は古くから健康に良い食物とされてきました。 今回の発表により、新型コロナウイルスに対してもその機能性が明らかになりました。

これにより、梅を食する習慣が私たちの生活に重要であることが示唆されました。
また、梅ポリフェノールは、安全性試験により安全性に優れていることも明らかになっており、各種加工食品、アルコール消毒薬などへの利用が 今後ますます増えていく事でしょう。 さらに梅ポリフェノールには、生活習慣病に対する機能性も見込まれおり、 近い将来に機能性表示食品としての開発も期待されています