2025年 雹(ひょう)被害のご報告

福梅プレス

今年2025年の梅の実り具合について、そして皆さまへの感謝

いつも福梅本舗をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
本日は、皆さまに大切なお知らせがございます。

4月上旬、和歌山県南部を4度にわたって襲った“雹(ひょう)”によって、
私たちの梅の産地が、これまでにないほどの甚大な被害を受けました。

その後の報道によると、「白加賀」を主力品種とする群馬県でも、
果実の3割以上に傷が確認されたとのことで、
日本の梅生産量1位の和歌山、2位の群馬が共に被災するという
全国的にも深刻な状況となっています。

昨年は記録的な不作で、平年の5割ほどしか収穫できず、
梅産業全体に大きな影響が出た年でした。

それでも今年の2月には、梅の花が順調に咲き、
ミツバチも元気に飛び交い、着果の状態も良好。
「今年は平年並みの収穫が見込めるかもしれない」
——そんな希望が現場には少しずつ広がっていました。

しかし、その矢先。
突然のひょうが空から容赦なく降り注ぎ、
若い梅の実を叩き落とし、傷つけ、
立ち込めていた光を一気に奪いました。

和歌山県の発表によると、被害総額は47億2820万円に上るとのこと。
過去10年間でも最悪規模の被害であり、
当店を含め、地元の梅関連事業者は大きな衝撃を受けています。

引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/fd30b5ca692f1512b82bb8b4ffef6e94eeabc451

1年かけて実った梅

まだ本格的な収穫前の段階ではありますが、
私たち福梅本舗としても、できる限りのことをしてまいります。

少しでも多くの梅を無駄にせず、
商品としてお届けできるよう、誠実に、丁寧に向き合っていきます。

中には、見た目にキズがある実も含まれるかもしれません。
ですが、それは“自然の厳しさと闘った証”。
私たちにとっては、誇りある「いのちの梅」です。

当店「福梅農園」の被害は、
幸いにも約1割程度と、他の畑と比べると軽微な状況です。

しかし、提携している梅農家の中には、梅畑全体の7割以上が被害を受けたという声も多く、
今年の収穫を迎えるにあたり、今まさに「この先どうなるのか」という不安と向き合っています。

それでも皆、諦めることなく、1年かけて手間ひまをかけて実った梅を
ひとつひとつ、丁寧に収穫します。

どうか、そういった背景も心に留めていただきながら、
お手元に届いた梅を、一粒ずつ大切に味わっていただければ幸いです。

今後、当店で販売する一部の商品には、
“傷を抱えた梅”を使用せざるを得ない状況になる可能性もございます

その際には、必ず事前に皆さまへご連絡・ご報告をさせていただき、
誠実な対応を心がけてまいります。

いかなるときも、“梅のいのち”を無駄にすることなく、
真摯に梅と向き合い、大切に商品づくりを続けてまいります。

最後に。

いつも私たちの梅を手に取ってくださる皆さまのご支援が、
どれほど私たちの励みになっているか、言葉では言い尽くせません。

この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

そして今年も、弊社に限らず、どういった形でも構いませんので、和歌山の梅・日本の梅を味わっていただけたら嬉しく思います。

皆さまの応援が、日本人が誇る梅文化の未来を支える大きな一歩となります。

未来へ、そして1000年先へ。
梅の文化と美味しさを、これからもつないでまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

福梅本舗 店主より

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