東京・自由ヶ丘店リニューアルオープン!

福梅プレス

自由が丘の真ん中に、“梅農家の倉庫”をつくりました。

25年間親しまれてきた東京・自由が丘店が、令和7年(2025年)12月6日にリニューアルオープンしました。

東京では数少ない梅干し専門店。
先代がこの場所に梅干し屋を構えてくれてから、気づけば25年になります。

オープン当初から足繁く通ってくださるお客様。
そして、「梅干し屋がこんなところにあったの?」と驚きながら、新しく足を運んでくださるお客様。
皆さまに支えられて、自由が丘店は25年目を迎えることができました。
まずは、心から。いつも本当にありがとうございます。

ずっと胸に残っていた、小さな違和感

自由が丘は、本当に変化の速い街です。
その中で25年という時を重ねられたことに、誇らしさと感謝を感じながらも
実はずっと、胸の奥に残っていた感覚がありました。

店内は約4坪。約8畳ほどの空間です。
商品を並べるだけで精いっぱいで、できることは限られていました。

これまでも、何度か店内改装を行ってきました。
自由が丘の街並みに合う見せ方を考えたり、スイーツの町らしく梅スイーツの提案を強めてみたり。
そのたびに「いい感じ」にはなるのに、どこか満たされない。

お客様が入ってくださっても、
買うか、買わないか。
気づけば、その二つの選択肢で終わってしまう。

ぐるっと一回りすれば、それだけで完結してしまうような空間。
「アンテナショップです」と紹介することさえ、どこかもったいなく、申し訳ない気持ちが残りました。

私たちが本当に伝えたいことは何だろう。
梅屋として、お客様に届けたい価値は何だろう。
そんな問いが、何年も消えずにありました。

たどり着いた答えは、「梅屋にしかできない場所と体験」

長く悩み続けた末に、ようやく一つの答えにたどり着きました。

「梅屋にしかできない、梅屋らしい場所と体験をつくろう。」

そのとき浮かんだのは、梅農家の“現場”の景色でした。

海や山に囲まれた紀州の地。
梅農家の倉庫には、梅がぎっしり詰まった樽が並び、収穫ネットやかご、コンテナが積み上がっています。
梅と、人の手の気配が濃く漂う、見慣れた空間。

その空気感を、洗練された街並みと言われる自由が丘に持ち込みたい。
——自由が丘の真ん中に、「梅農家の現場」をつくってしまおう。

コンセプトは決まりました。

まるで「梅農家の倉庫」。

今回、つくったのは「内装」ではなく「誇れる場所」でした

今回のリニューアルでは、スタッフ総出で店内の設計から什器の作成まで、内装を一から手づくりしました。
板の塗装から、ビスや釘での組み立て、装飾やディスプレイまで。
そして、大量の梅が詰まった樽やコンテナも、和歌山から車で運び込みました。

和歌山本店スタッフと東京スタッフが力を合わせて、
“私たち福梅本舗らしい場所”を、一つひとつ形にしていく。

作業を重ねるたびに、店への愛着が増していくのを感じました。
それは同時に、東京と和歌山の距離が少しずつ近づいていく時間でもありました。

自由が丘店という場所が、スタッフ全員にとって
誇れる場所になったこと。
それが、今回のリニューアルの大きな意味の一つだと思っています。

お客様の言葉が、いちばんの“答え合わせ”でした

リニューアル後、足を運んでくださったお客様からは、

「祖母の家で漬物樽を見たことがあって、懐かしい」
「まるで農家の倉庫みたいね」

そんな反応をたくさんいただきました。

その一言一言が、私たちにとって何よりの“答え合わせ”でした。
(内心では、少しだけ小躍りしていました。笑)

いま、昔ながらの梅干しが求められている

調味梅も大変需要があり、必要とされる方が沢山います。
けれど最近は、塩漬けやしそだけで漬けた昔ながらの梅干しを求める方が増えています。
特に東京では、そのようなお客様と出会う機会が多くなりました。

そして、ここは大切なこととしてお伝えしたいのですが——
私たち福梅本舗は、近年の流れに合わせて「昔ながら」に戻したわけではありません。
流行がどう移り変わっても、創業時から昔ながらの梅干しを、私たちはずっと販売し続けてきました。
守り続けてきた味があり、届け続けてきた姿勢があります。
それは、梅屋としての矜持であり、私たちの誇りです。

「昔、家で食べていた味が忘れられなくて」
「きちんとした梅干しが欲しくて」

そんな言葉をいただくたびに、梅干しは単なる食品ではなく、記憶に寄り添うものなのだと感じます。

だからこそ自由が丘店では、あの懐かしい空気感ごと楽しんでいただけるように、
袋に無造作に入った樽出し訳あり梅もご用意しています。

失われつつある「あの味」を、ここで

実は今、ある危機が起きています。

2024年の食品衛生法改正で、田舎のおばあちゃんが作る自家製の梅干しが、もう食べられなくなってしまいました。
あの、袋に無造作に入った、素朴で懐かしい味。
田舎に行けば必ず出会えた、あの温かい光景。

でも、諦めたくなかった。

だから自由が丘店では、あの雰囲気を思う存分楽しんでもらえるようにしました。
袋に入った樽出しの訳あり梅も販売していますし、好きな味を好きな量だけ買える「量り売り」も始めました。

ご自宅からジップロックやタッパーを持って、スーパーに寄る感覚で気軽に来てください。本物の梅干しが、ここにはあります。

梅を、もっと日常に。
そんな願いも、この“量り売り”に込めています。

1000年以上続く梅を、もっと身近に

梅は、1000年以上続く日本の食文化です。
その魅力を、知識としてだけではなく、空気として、手触りとして、体験として。
自由が丘店で、どっぷり味わっていただきたいと思っています。

これからも梅と真剣に向き合い、誠実に。
お客様に、私たちの梅をまっすぐお届けできるよう精進してまいります。

「梅にどっぷり浸かれるお店、自由が丘店」

新しい26年目に、どうぞご期待ください。

——絶対に裏切りません。

自由が丘店へのアクセス

福梅本舗 自由ヶ丘店 
営業日 現在人員不足のため、不定期営業中。こちらのGoogleマップで営業日の確認お願いいたします。 
営業時間 12:00~18:00

東急大井町線/東急東横線 自由が丘駅 正面口から徒歩5分
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目17−6 BIOPHILIA PLACE JIYUGAOKA2階

目印は、この梅のボトルオブジェ。
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